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記述のポイント

  • 人称代名詞の体系はどのようになっているか。(表の形式で示す)​​

  • 指示代名詞の体系はどのようになっているか。

  • 再帰代名詞(「自分」)は存在するか。それには複数形があるか。

  • 代名詞の複数と普通名詞の複数は違う接辞か。

人称代名詞・指示代名詞・疑問代名詞を網羅的に調べるために役立つ調査票はちら(NINJAL代名詞調査票)

指示語と疑問語

 4.1節では名詞という品詞のうち,その下位カテゴリーである代名詞の記述を行うところである。すなわち,人称代名詞,指示代名詞,再帰代名詞,疑問代名詞の記述である。

 一方,指示代名詞を含む指示語や,疑問代名詞を含む疑問語は品詞ではなく,品詞をまたぐ機能的な体系をなしているのが普通である(従って,このサイトでは指示詞ではなく指示語,疑問詞ではなく疑問語と呼んで混乱を避けるようにしている)。例えば,標準語の指示語は,指示代名詞(これ,etc.),指示連体詞(この,etc.),指示副詞(こう,etc.)などと複数の品詞にまたがっている。「これ」「この」「こう」を束ねているのは,共通の品詞性(構造特徴や分布特徴)ではなく,近称指示という機能である。このような,品詞をまたぐ体系の記述は別の章(8章)で行う(指示語の記述はこちら,疑問語の記述はこちら)。

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