記述のポイント

連体詞(標準語でいえば「この」)は,その名の通り,格助詞などを伴わず名詞句の修飾部に立ち,またその位置にしか立たないという分布特性(3.3. 品詞分類参照)があり,これによって,名詞や数詞と区別される。連体詞は,多くの方言で,指示語(指示連体詞「この」)や疑問語(「どの」)にまたがって見られるはずである。

 なお,標準語では,「この」に対して「こんな」という様態詞があり,いずれも名詞句の修飾部に,格助詞を伴わずに立てるが,様態詞はコピュラを取れる点で連体詞と異なる分布特性を持つ(「こんなだ」vs. 「*このだ」)。

 記述対象の方言に,標準語における連体詞や様態詞に類する品詞がある場合,これらを全てこのセクションで扱っても良い。また,名詞・数詞・連体詞・様態詞は全て「名詞句に現れる品詞」であるから,これらを包括して「名詞類」としてまとめて扱っても良い。

Please reload