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記述のポイント

 ここでは,疑問語と不定語(「誰か」など)の体系を記述する。疑問語も指示語と同様,品詞をまたいで体型をなしており,しかも指示語とも体系をなすので,ここではすでに前節で導入している指示語も組み込んだ体系を示すと良いだろう。

 

 

ただし,この調査票は主に標準語の疑問語を網羅したものであって,方言によっては,標準語にはない疑問語がある可能性がある。

 疑問語の形態論的特徴のうち,以下は方言間のバリエーションが大きいと考えられる。

  • 「誰」に複数接辞をつけられるか。(あるいは「誰々」などの重複やそれを起源とする形式も)

  • 「どうやって」と「なぜ」の形態構造:例えば「何」+軽動詞「する」のテ形を使用するなど。

 

 不定語は,形態論的に,疑問語に何らかの付属要素をつけている方言が多いと考えられるため,不定語の体系も,疑問語の体系を示すセクションで一緒に扱う方がわかりやすく,また両体系を比較する上で便利である。

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