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学生との共同研究の成果

下地理則・松岡葵・宮岡大(2020)「宮崎県椎葉村尾前方言における 形容詞述語文の格標示」木部暢子・竹内史郎・下地理則編『日本語の格表現』157-174,東京:くろしお出版.

木部暢子・竹内史郎・下地理則編『日本語の格表現』に収録(pp. 157-174)。宮崎県椎葉村尾前方言を中心とした,形容詞経験者構文(例:「俺は雷が怖い」)の刺激項(左例の「雷」)が与格をとる現象を扱った比較方言学的研究であり,下地ゼミの修士ゼミ生が共同執筆者です。本論文の元になった九州方言研究会での発表資料(下地・松岡・宮岡・井上2018)は学部3年演習の成果であり,こちらから。

小林宙夢・是枝美羽・田﨑美佳・徳永理子・下地理則(2019)「南琉球宮古語池間方言における複数標示 −animacyとassociativityに着目して− 」

​学部2年の学生を主体とした沖縄でのフィールドワークの成果です。第117回九州大学言語学研究会で発表しました。

Matsuoka, Aoi, Hiroshi Miyaoka and Michinori Shimoji (2019) ‘I'm Afraid of Thunder’: The Dative Stimulus Construction in Japanese Dialects. Proceedings of International Symposium Approaches to Endangered Languages in Japan and Northeast Asia - Poster Session - pp. 39 -49, Tokyo: ILCAA.

2018年8月5日に国立国語研究所で行われた国際シンポジウム「日本と北東アジアの消滅危機言語 ―記述・ドキュメンテーション・復興―」のポスターセッションに採択された発表を論文化したものです。

宮崎県椎葉村尾前方言の調査報告

本報告書は,2013年から下地ゼミ(学部演習,卒論ゼミ,院ゼミ)で継続的に調査している宮崎県椎葉村尾前方言の調査結果を現時点でまとめた中間報告書である。当方言の地理・区画・話者数などの概要記述に加え,例文つき語彙集(1000語),自然談話,音韻・文法のいくつかの基礎的な記述からなる。まだ調査途中のプロジェクトであり,今後の進展によって大幅に修正が加わる可能性もあるが,消滅危機方言の調査結果の共有は極めて重要であるから,ここに公開する。

 なお,本調査は,国立国語研究所消滅危機方言プロジェクトと宮崎県椎葉村が進める同方言の記録保存の取り組みの1つであり,下地ゼミは外部委託の形で調査を進めている。調査は九州大学言語学講座の演習科目および下地研の卒論ゼミが中心となっているが,下地の研究仲間である小川晋史氏(熊本県立大),新永悠人氏(成城大学など),平塚雄亮氏(志學館大学)も同行し,学生の指導を含め,共同で調査を進めている。

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