下地理則

2020年7月14日1 分

学術イベント

8月2日(日)の午後1時より,科研費基盤B「日琉諸語の有標主格性に関する基礎的研究」(19H01255)の公開研究会を行います。

日時:2020年8月2日(日曜)午後1時〜3時ごろ

場所:Youtube Liveによるオンライン開催:
 
YouTube liveのURL:https://youtu.be/ohu_w-HuWvU


 
13時~14時

白岩広行(立正大学)
 
タイトル:福島県北部方言における文の情報構造とイントネーション
 
要旨:

本発表では、母方言話者である発表者自身の内省をもとに、福島県北部方言における文の情報構造の標示をイントネーションを含めて考える。句音調による[+焦点]の標示は義務的なのに対し、助詞「が」による[-主題]の標示(脱主題化仮説にもとづく)は任意のものではないかと考えられる。


 

14時~15時
 
小西いずみ(東京大学)
 
タイトル:富山県朝日町笹川方言の人称代名詞の体系

要旨:
 
笹川方言の人称代名詞には次の特徴がある。
 
(1) 1人称単数 oru、複数 ora、2人称単数waru、複数 wera となる。
 
(2) 1・2人称単数の自立形が上記の形なのに対し、主格・主題形はそれぞれora(1単。複数形とはアクセントが異なる)、waa(2単)。
 
この2点から次のことが指摘できる。
 
(3)複数と主格・主題が総合的に表される。
 
(4)主格と主題が区別されない。
 
発表ではこれらの特徴を紹介し、特に(4)の意味することを考察する。
 

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