6.2. 形容動詞の構造 | mysite

記述のポイント

 ここでは,活用しない形容詞,すなわち形容動詞と一般に呼ばれる形容詞を記述する。なお,標準語の記述における「形容動詞」という用語は,その名詞的な実態(コピュラを取るなど)と裏腹に,これが動詞的であるという誤解を与える点で,「用語の不幸」の代表例のようなものである。よって,名詞的形容詞(nominal adjective)や非屈折形容詞・非活用型形容詞などという風に名付け直した方が良い。以下では,非屈折形容詞と呼ぶ。

 日琉の非屈折形容詞の構造は,語根が自由形態素で,それにコピュラ動詞が接続し,コピュラ動詞が屈折を担うというパターンが多い。しかし,このコピュラの屈折が,通常の名詞述語で生じるコピュラの屈折と異なることが普通である。標準語では,連体形=naと終止形=daが区別される。なお,方言によっては,連体形の=naが文終止にも使われることがある。非屈折形容詞のコピュラの語形変化(すなわち動詞屈折)を調べる調査票は,5.2節で示した調査票も役に立つ。

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