学会発表
top of page

学会発表

更新日:2020年6月8日



下地ゼミ学生の王丹凝さん(D2, 学振DC)が第160回日本言語学会において口頭発表することが決まりました(オンライン開催が決定)。タイトルと要旨は以下の通り。


「南琉球宮古語新城方言における再帰代名詞 duu と nara の使い分け」

(予稿集原稿はこちらから


要旨

本発表の目的は、南琉球宮古語新城方言(以下、新城方言)における再帰代名詞に3つの形式があることを示すとともに、これらの使い分けを記述することである。使用環境と意味的な観点で特殊なunaをまず記述し、その後に、一見すると機能的によく類似したduuとnaraの使い分けを重点的に記述する。本発表では、duuとnaraに関して、人称制限、格制限に着目した上で、以下のことを示す。


(1) duu とnara の2 形式があり、duu は一般的な再帰代名詞として汎用性がある一方、nara の使用には以下の(2)に示す人称・格の制限がある。


(2) nara の使用制限:nara は三人称指示専用であり、さらに以下のCase Hierarchy (Blake 2001,2004)の下位の一部(道具格、限界格、共格)と共起できない。 NOM> ACC> GEN> DAT> LOC2> ABL/ INS others


 

オンライン発表は7月1日〜7日にYoutubeで公開予定ですが,詳細は日本言語学会公式HPを参照してください。


閲覧数:60回0件のコメント

最新記事

すべて表示

学会発表

下地ゼミ生の宮岡大さん(D1, JSPS)が,日本語学会2021年度秋季大会(2021年10月30-31日,オンライン開催)のワークショップでパネリストの1人として発表します。 2021年10月31日(日) W-1 一般日本語動詞形態論:分節音レベルの共時的記述を超えて 発表者:黒木邦彦(神戸松蔭女子学院大学),佐々木冠(立命館大学),宮岡大(九州大学学生) 指定討論者:千田俊太郎(京都大学) 日

研究会発表

7/3(土曜)開催の筑紫日本語研究会(オンライン)で,下地ゼミ学生の宮岡大くん(D1, 学振)の発表があります。参加方法などはこちらから。 日時:2021年7月3日(土) 午後1時30分〜 一、「愛媛県大洲方言の動詞尊敬形: 接頭辞o- に連用形語幹と屈折接辞が後続する形式」 九州大学大学院生 宮岡大 一、「九州方言の動詞の活用小考」 四国大学附属新あわ学研究所特別研究員 清水勇吉 一、「彭叔守仙

研究会発表

7月3日(土曜)に行われる沖縄言語研究センター総会・研究発表会において,下地研究室から2人(下地理則,D3の占部由子氏)が発表します。研究発表会は非会員も参加登録できるようですので,上記サイトから登録をお願いします。 プログラム(研究発表会)13時40分開始 〇「琉球諸語の形容詞のク連用形・サ連用形・重複形:機能分担に着目して」 占部 由子(九州大学大学院/日本学術振興会D C) 〇「徳之島伊仙方

bottom of page